多くの歯を失った方に
行う治療について

むし歯や重度の歯周病、あるいは加齢などによって多くの歯を失ってしまうと、「噛む機能」だけでなく「発声」や「お顔の印象」にも大きな影響を及ぼします。これまで、ほとんどの歯を失った場合や無歯顎(歯が一本もない状態)の主な治療法は「総入れ歯(総義歯)」でした。しかし、総入れ歯には以下のようなお悩みがつきまといます。
- 食事の途中で入れ歯がズレたり外れたりする
- 硬いものが噛めず、好きなものを食べられない
- 歯ぐきに当たって痛む
- 上あごがプラスチックで覆われて味覚や熱を感じにくい
- 会話中に外れそうで思い切り笑えない・喋りづらい
津田歯科医院では、「50年先も安心して噛める治療」を目指し、総入れ歯のお悩みを解消しながら、患者様のお体や費用のご負担を抑えた画期的なアプローチをご提供しています。
All-on-4とは

「All-on-4(オールオンフォー)」とは、あごの骨に最小4本(お口の状態により4〜6本)のインプラントを埋め込み、それを土台にして1本に繋がった12〜14本分の人工歯(あご全体の歯)をしっかりと固定する治療法です。前方のインプラントはまっすぐに、奥側のインプラントは斜めに埋め込むことで、上あごの空洞や神経を避けながら、残っている骨をできるだけ有効に使います。また、インプラントを前後にバランスよく配置することで、少ない本数でも全体の歯をしっかりと支えることができます。そのため、骨の状態によっては大がかりな骨造成をせずに治療できる場合があります。
また、一定の条件を満たせば、インプラントを入れたその日に固定式の仮歯を装着できる場合もあります。
当院では、お口の中をカメラで読み取る口腔内スキャナーを使用し、複数のデジタルデータを組み合わせてインプラントの位置や歯ぐきの形を記録しています。これにより、従来の型取りによる負担を減らしながら、誤差の少ない精密な歯の作製につなげています。
総入れ歯・通常の
インプラントとの違い
- 比較項目
- All-on-4(オールオンフォー)
- 総入れ歯
- 通常のインプラント(多数埋入)
- 埋入本数
- 最小4本〜6本
- なし(0本)
- 8本〜12本程度
- 噛み心地
-
ご自身の歯に近い感覚
(硬いものも美味しく噛める)
-
噛む力が弱い
(硬いものや粘り気のあるものは困難)
-
ご自身の歯に近い感覚
(硬いものも美味しく噛める)
- お身体への負担
-
少ない
(埋入本数が少ないため手術負担を軽減)
-
なし
(手術は不要)
-
非常に大きい
(本数が多いため手術や腫れの負担大)
- 見た目・審美性
-
自然で美しく綺麗
(お口元の張りも回復)
-
装置感が残りやすい
(バネや床が見える場合あり)
-
自然で美しく綺麗
- 費用
- インプラント多数埋入より抑えられる
-
保険適用 / 自費選択可
(比較的安価)
-
非常に高額
(本数分の費用がかかる)
All-on-4治療の流れ
C0
初診カウンセリング
・精密検査
お悩みやご要望を丁寧にお伺いし、歯科用CT撮影や口腔内スキャン(3D型取り)を行います。あごの骨の形態や神経の位置を3次元で正確に解析します。

C1
診断とデジタルシミュレーション・カンファレンス
CTとスキャンデータをコンピュータ上で統合し、埋入位置をミリ単位でシミュレーションします。全症例において院内スタッフや専門分野の歯科医師でカンファレンスを行い、多角的な視点から安全性を検証します。

C2
手術(インプラント埋入および仮歯の装着)
ナビゲーションシステム「X-Guide」等を活用し、計画通り正確にインプラントを埋入します。デジタルスキャン技術を活用することで、症例によっては手術当日に固定式の仮歯を装着することが可能です。そのため、ご帰宅時には見た目を回復させてお過ごしいただけます。

C3
治癒期間(骨との結合待ち)
インプラントが骨としっかり定着するまで、数か月間の治癒期間を置きます。この期間中も固定式の仮歯でお過ごしいただけます。

C4
最終的な人工歯の装着
・メンテナンス
骨との結合を確認後、型取り(スキャン)を行い、精密に作製された最終的な人工歯(セラミックやジルコニア等)を取り付けて完了です。装着後はプロによる定期的なメンテナンスを行います。

All-on-4の適応条件・注意点
適応条件
- あごの骨の大部分の歯を失っている方、または残っている歯の保存が難しい方
- 総入れ歯が合わずにお困りの方
- 骨の量が少なく、通常のインプラント多数埋入を断られた方
注意点・留意事項
自由診療(保険適用外)
となります
総入れ歯よりは高額となりますが、多数のインプラントを本数分埋め込む治療に比べると費用を大きく抑えることが可能です。
外科手術が必要です
お身体の状態や持病(糖尿病や高血圧など)のコントロール状況によっては、事前に主治医との連携が必要となります。
定期的な
メンテナンスが必須です
固定式の歯を取り外してのプロフェッショナルケアや、ご自宅での毎日のブラッシング指導を含め、生涯にわたるお口の管理が必要です。
骨の状態による制限
あごの骨の崩壊が極めて著しい場合は、あらかじめ骨造成(骨を増やす処置)を併用するケースがございます。
津田歯科医院では、患者様のお気持ちに寄り添い、丁寧なカウンセリングと高度なデジタル技術で「一生涯美味しく食べられる喜び」を支えてまいります。総入れ歯でお困りの方や多数の歯を失ってお悩みの高齢者の方も、ぜひ気軽にご相談にお越しください。